愛犬・愛猫の口臭がきっかけで、歯石がたくさん付いていることに気付くケースは多いものです。

歯石を放っておくと、歯垢が溜まりやすくなり、歯周病の原因となります。

私の愛犬は、毎日歯磨きをしているためか、4歳となる今のところは、歯石は付いていません。

今回は、犬猫の歯石除去の大切さと、歯石除去方法をお教えします!

 

歯石は寿命を左右する!?

犬猫は人と比べて虫歯になりにくいと言われています。

一方で、歯垢が歯石になるスピードは、34日と驚くほど早いのです。

歯石が付くことで歯の表面がデコボコになると、より歯垢が付きやすくなります。

その悪循環で、どんどん歯石が増えていきます。

 

歯垢により口腔内が不衛生になると、歯周病を招きます。

3歳以上の犬の約8割が、歯周病を抱えているのです。

歯周病になると、愛犬・愛猫の大切な歯が失われる可能性もあります。

犬猫にとって、歯は寿命を左右する大きな要因の1つなので、歯磨きをしたり、定期的に動物病院で歯垢・歯石のチェックをしてもらったりし、口腔内の衛生を守りましょう。

 

我が家は愛犬を迎えてすぐに、獣医さんから歯磨きの大切さを教えていただき、1日一度の歯磨きを習慣化してきました。

そのためか、愛犬に口腔内の問題が起こったことはありません。

犬猫も人間と同じで、予防歯科が大切なのだと知りました。

 

犬猫の歯石除去方法

正しい歯石除去とは、歯の表面に蓄積された歯石や歯垢を落とし、歯の表面を研磨して再び付着することを予防するための処置のことを言います。

犬猫に全身麻酔をかけ、超音波スケーラーやハンドスケーラーを使用し、見えている範囲の歯面だけでなく、病気が多発する歯周ポケットの中を綺麗にします。

なぜ全身麻酔が必要なの?

ここまで聞いて、「なぜ歯石除去に全身麻酔が必要なの?」と疑問に思う飼い主さんもいると思います。

全身麻酔は確かに犬猫の体に負担をかけます。

しかし、人間と違い、犬猫が処置に協力することは不可能です。

スケーラーにより口腔内を傷つけたり、恐怖を感じた犬猫が、おうちで歯磨きをさせてくれなくなることもあります。

安全かつ的確に歯石除去をするには、全身麻酔が不可欠なのです。

 

私の愛犬は、避妊手術の際全身麻酔を受けました。

心配なことを獣医さんに質問して、納得して麻酔・手術を受けさせる決定をしました。

その決定は、私にとって非常に重いものでしたが、飼い主としての責任を実感した出来事でした。

 

犬猫の歯石除去についてのまとめ

  • 歯石がつくと歯垢がつきやすくなり歯周病を招きます。歯周病は歯を失う原因のひとつなので、日々の歯磨きで歯垢を取り除き、歯石になるのを防ぎましょう。
  • 正しい歯石除去とは、歯の表面に蓄積された歯石や歯垢を落とし、歯の表面を研磨して再び付着することを予防するための処置のことを言います。
  • 口腔内を傷つけたり、犬猫に恐怖を与えないためにも、歯石除去には全身麻酔が不可欠です。心配なことは、獣医さんに質問し、飼い主さんが納得して決定をすることが大切です。

 

歯石除去は、犬猫にとって大きな負担をかけます。日々の歯磨きを習慣化し、予防歯科に努めましょう!